芸能人が没頭しやすいスピリチュアルの世界。
辺見マリさんも以前”拝み屋”を名乗る人から洗脳され、気がつくと5億円も巻き上げられていたそうです。
正常な判断ができないようなマインドコントロールになぜかかったのか手法を調べました。
- 辺見マリが騙された拝み屋事件の経緯を時系列で解説
- 出会ったときは”普通のおばさん”だった!
- 元マネージャーもグルで拝み屋と引き合わせた
- 拝み屋との共同生活の実態
- 被害額が5億まで増えた理由はマカオのギャンブル
- 娘・辺見えみりは洗脳されず親子絶縁
- 洗脳から目覚めさせたきっかけ
- 詐欺師拝み屋は逮捕されたか
辺見マリが騙された拝み屋事件とは?
女優・歌手として活躍された辺見マリさん。辺見えみりさんのお母さんです。
西郷輝彦さんとの離婚後シングルマザーとして奮闘しているさなか、実は巨額の資金を詐欺師に渡してしまい一家離散の危機に陥りました。
資金を渡した相手は「拝み屋」です。
いまでこそスピリチュアル系の事件に警戒することもできますが、情報が少なかった当時に詐欺だと認識するのは難しかったようです。
謎の拝み屋の元で修行し、謝礼としてお金を渡す毎日が続き洗脳状態となります。
ついにはヌード写真集まで出して資金を工面し拝み屋に渡しますが最終的に5億円もの金額を取られ持ち逃げされていた事件です。
マインドコントロールまでの経緯を解説
スカウトされ歌手デビューした辺見マリが洗脳されるまでの履歴はこちら。
- 1969年 18歳 芸能界デビュー
- 1972年 21歳 西郷輝彦と結婚。芸能界引退。
- 1973年 23歳 長男誕生
- 1976年 26歳 辺見えみり誕生
- 1981年 31歳 離婚 芸能界復帰
- 1988年 38歳 洗脳開始
芸能人として、親として、知識や経験も十分備えている38歳で洗脳が始まったようですが、どのような始まりだったのでしょうか。
拝み屋と出会ったきっかけ
元マネージャーは拝み屋と元々繋がりがあり、辺見マリを紹介。
離婚後、子供2人と両親2人を養う一家の大黒柱として強い責任感を感じていたマリ。
芸能界復帰後のディナーショー会場で”辺見マリはもう古い”と心無い言葉を投げかけるアンチに遭遇したことをきっかけに、当時のマネージャーSに相談をします。
マネージャーS「僕の知り合いで、神様と話せる人がいるんですけど会ってみませんか?」
これが拝み屋との出会いでした。
信頼しているマネージャーの言葉は無条件に疑わず信じちゃうよね…
普通のおばさんの見た目で、九州に住んでいたKという中年女性です。
仕事や家庭のことを誰にも相談できなかったマリは自分より少し年上のお姉さんに悩みを吐露。
そこでは神様のことや苦言など一切言わずに、ただマリの話を聞いてくれたことで心を掴まれたとのことでした。
それから会うごとにマリの悩みをズバズバと言い当てるKにさらに心を掴まれますが、実はこれが罠。
当時のマネージャーが拝み屋にマリの悩み情報を流していたそうです。
このことから、元マネージャーと拝み屋は共謀して辺見マリを騙すよう計画を立てていたのではないでしょうか。
拝み屋Kは最初金銭を要求していなかったが、マリの方から自分の意志で1回5,000円から1万円を相談の謝礼として渡していたそうです。
ここから、マリが多額の金額を渡すようになったのはなぜなのか。
洗脳プロセスの中で重要な「修行」について見ていきましょう。
修行に没頭する毎日
数人での修行でマリの嫉妬心を煽った拝み屋。これは詐欺師の常套手段だった。
マリは厄払いのため拝み屋のもとに熱心に通うも、最初は修行の輪に入れてもらえなかったとのこと。
最初の修行メンバーは拝み屋K・Sマネージャー・Kの家族・Kの友人女性Aだったようです。
修行メンバーに入っていないことにマリは嫉妬心が芽生えてしまい燃えます。
めげずに通い、毎日朝から晩まで修行するようになったそうです。
新興宗教ではなくただの詐欺師!
毎日修行していた内容は明かされていませんが、辺見マリいわく”祈っていた”とのこと。
何に対して祈ってたかなどの詳細はありませんが、新興宗教であれば「教祖」「仏像」「祭壇」などのキーワードが出てくるはずです。
洗脳が解けた今も祈りの対象を言及していないので、特定の新興宗教ではなかったようです。
拝み屋Kや、この後出てくる拝み屋Aは宗教の教祖でもなく、宗教を騙った詐欺師です。
辺見マリからお金を巻き上げる洗脳ステップの一つとして、祈りと称した修行を毎日していたのではないでしょうか。
被害額が5億まで増えたのはギャンブル
拝み屋交代!そしてマカオのカジノで5億円被害にエスカレート…!
最初の拝み屋Kが突如いなくなり、一緒に修行していたKの友人女性Aが”神様の声が聞こえるようになった”といって、拝み屋を引き継ぎます。
このあたりでおかしいって気が付かないのが洗脳のこわさ
新・拝み屋A「悪いお金をもっているからいけない。浄化のためにお金を捨てなさい。神様がマカオに行くよう言ってる」と謎の発言をきっかけにマリは拝み屋Aと同行しマカオのカジノへ。
マリからお金を受け取った拝み屋Aは”浄化のために負ける”といってあえて全敗。
合計25回ほどマカオへ行ったそうですが、4億円以上をカジノで落としてきたようです。
カジノの素人であるマリはただ見ているだけで大損失だったのに「悪いお金が浄化された」満足していたんだそう…。
辺見えみりも巻き込まれ絶縁
最初はお金を取っていなかったのに、子供にまつわる厄払いでお金を支払い始めてしまった
辺見マリは二人の子供がいますが、長女であるタレント辺見えみりからも止められるも、拝み屋の修行を辞めなかったそうです。
えみり11歳のときに洗脳開始
毎日修行に通う母親マリのことを異変に感じ、修行を辞めるよう説得。
しかし、強い洗脳のかかっているマリが耳を貸すことはなかったそうです。
理由は”子供のために修行している”と本気で思っていたからです。
拝み屋がマリに厄払いの金額を要求するようになった誘い文句がコチラ。
- 当時中学1年生だった娘えみりを使い「悪い厄を取り除かなければ、このままだとえみりの目が見えなくなる。」
- 長男に対しては「このままだとグレた息子になる。お金を払えば救える」
シングルマザーとして子供を守るために必死だったマリは、「子供のため」という言葉に惑わされ、最終的には子供の話も聞かなくなってしまうという悪いループに陥っていたようです…。
洗脳されえみりのギャラも使い込まれる
資金難のマリはえみりのギャラにも手を付ける。
マリが拝み屋に払った金額の中には、娘の辺見えみりが受け取った契約金も含まれていたそうです。
当時、芸能人二世としてバラエティー番組でも明るく振舞っていましたが、家ではこんなことがあったなんて驚きです。
さらに、拝み屋の生活費もマリが負担していたため家計の苦しさは変わりません。
歌手としてマリにも芸能界復帰を促す拝み屋でしたが、上手くいかずヌード写真集の出版までさせる自体に。
子どもたちは洗脳が解けない母とは絶縁状態がしばらく続くことになりました。
デビュー当時から貫禄のある辺見えみり。洗脳された母の元で育ったからしっかりした女性に育ったのでしょう。
辺見家の拝み屋事件その後
拝み屋からの洗脳がついに解けるマリ!理由は芸能界の活動を支えたファンがいたから
拝み屋Aは辺見マリの歌手業を再開させ更に稼がせるように仕向けます。
しかし、これが洗脳が解ける第一歩に!
洗脳から目覚めさせたファンのお金!
辺見マリの洗脳を解いたきっかけはコチラ。
- 歌手業復帰のマリは歌唱後にファンから温かい拍手をもらう。
- 拝み屋Aの指示で、講師としてダイエット教室を開いたマリ。集まってくれた生徒の入会金2000万円がAに持ち逃げされたことに気づき拝み屋への怒りを初めて感じる。
芸能人が講師をして教室を開くと、生徒として集まってくれるのは結局のところファンたちです。
自分を信じて集まってくれたファンたちのお金を持ち逃げされたことで、ようやく拝み屋Aが異常なことに気づくことができて洗脳を解くことができました。
拝み屋は逮捕されたか
行方が分からない拝み屋は逮捕されず。
洗脳が解けるまでの期間が13年間。その間渡した金額が約5億円!
洗脳が解けたあと、マリは警察に捜査を依頼してみるものの、拝み屋たちの居場所が判明することはなく、逮捕に至ることはありませんでした。
どこにいるか分かっていないため、残念ながら5億円も回収できていないそうです。
辺見マリと辺見えみりは関係修復
実は辺見えみりは19歳のときに家を出ています。
洗脳されていて話を聞いてくれない母親と距離を置く判断をしたようです。
母親を嫌いになりたくなかった、と理由を後々語っています。
その後、洗脳が解けた母親と無事に和解しているようで、親子そろってのメディア出演も果たしています。
母親と旅行に行ったり、孫と笑顔で遊ぶ母を見ることができるのは奇跡だなと感じています。
辺見えみりの娘とともに親子三代の絆を構築していけているんだとか。
親子のツーショットを見て安心するね!
関連記事
まとめ
拝み屋5億円詐欺に巻き込まれた辺見マリについて調べてみました。
- 辺見マリを騙したのは元祖スピリチュアル系教祖の拝み屋!
- 芸能界引退、出産、離婚を経験したシングルマザーとして奮闘中だった辺見マリ。
- 元マネージャーが実は拝み屋とグルで引き合わせた。
- 洗脳のプロセスにある毎日の修行には辺見マリの嫉妬心を煽るテクニックも使われた。
- 拝み屋が謎に交代したあとも洗脳は続いた。被害額を増やさせたのは二代目の拝み屋A!
- 25回以上マカオに飛んでギャンブルで負けさせた!理由は汚い金の浄化。
- 辺見えみりは母親の洗脳を解こうとしたが失敗。19歳で家を出た。
- 辺見マリは歌手復帰でファンからの声援で目が覚めた。
- 拝み屋は逮捕されず資金も回収困難!
バラエティ番組に出た辺見マリは”自分のような人を作ってはいけない”として拝み屋の詐欺事件について注意喚起をしています。
辺見マリの一連の行動は、現代であれば「毒親」と言われるでしょう。
しかし、自分勝手だったわけではありません。
根底にあった「子供のために」という想いがずっとあったからこそ、洗脳を解いて今の親子関係があるわけです。
お金は戻りませんが、お金では築けない親子関係を取り戻すことができて本当に良かったと思いました。
コメント