2024年8月28日韓国で通称「ク・ハラ法」が与野党合意で可決されました。
「ク・ハラ法」は子供に対する養育義務を怠った親の相続権を剥奪するという法律です。
この法律は2019年に自殺した元KARAの韓流スター、ク・ハラさんの実兄が立法を請願したことから通称「ク・ハラ法」と呼ばれています。
今回は「ク・ハラ法」請願に至ったク・ハラさんの家族関係について調べてみました。
- ク・ハラと母親の関係は?
- ク・ハラと実兄の関係は?
- ク・ハラの遺産相続は9億円?
ク・ハラと母親の関係は?
残念ながらフルネームはわかりませんでした。
この母親との関係性があまりにも薄かったことが、のちにク・ハラさんがうつ病を患う原因となっているようです。
以下ではク・ハラさんの生前、死後に渡る母親とのかかわりを説明します。
母親はク・ハラが9歳の時に家出
生家の暮らし向きが楽ではなかったことから、ク・ハラさんは2歳上の兄共々早くから祖母に育てられていたそうです。
ク・ハラさんの母親はク・ハラさんが9歳の時に家出し、父親は各地の工事現場を転々としながら子供たちのために教育費を仕送りしていたのだとか。
両親の離婚が正式に成立したのは家出してから5年後の2006年、同時に母親は子供たちの親権を放棄しています。
ク・ハラさんの父親によれば母親は「男性関係が複雑」だったのだとか。
ク・ハラさんの日記にもそれらしい記述があるようです。
家出以降の母親は、子供たちに連絡を取ることもほとんどありませんでした。
子供が気にならなかったのかなあ…
2017年にク・ハラさんと再会
うつ病の治療のために医師に進められての再会でした。
母親は再会の場に親せきなどの他人を集め、ク・ハラさんの事を自慢して見せびらかしたのだとか。
そんな母親の態度はク・ハラさんにとっては満たされない気持ちを抱かせるものでしかなかったようです。
育ててももらってないのに自慢されても…
個の再会が母子の関係を変えることはありませんでした。
ク・ハラの死後、遺産相続を主張
母親の弁護士はク・ハラさんの所有していた不動産の半分を相続すると伝えてきたそうです。
- 子供も配偶者もいない場合、両親に50%ずつの相続権がある
- 親権の破棄も欠格事由とならない
お兄さんより母親の相続権が強いってこと?
ク・ハラさんの母親はインタビューで「遺産は寄付したい」と言っているそうです。
寄付するのにお葬式に乗り込んでまで主張する理由ってナニ?
ク・ハラと実兄の関係は?
家出した母親はもちろんのこと、出稼ぎをする父親と兄妹の関係もどこか距離のあるものだったようです。
2011年には実質的に兄妹を育てていた祖母が他界し、2人は「お互いが唯一の家族」となってしまいました。
ここではその兄とも長く同居できたわけではなかったらしいことや、兄がク・ハラさんの死後「ク・ハラ法」を請願した流れを説明します。
ガソリンスタンドの住み込み店員をしながら通学
ク・ハラさんの2歳年上の兄ク・ホインさんはガソリンスタンドの住み込み店員をしながら学校に通っていたと言います。
その頃にはもう、一緒に住めてはいなかったという事?
幼いころから歌や踊りが好きだったク・ハラさんは全州藝術高校に進学しましたが、「学費が高すぎて結局他の学校に移った」そうです。
全州藝術高校:韓国の芸術界特殊目的高等学校。正教会系のミッションスクール
ク・ハラ法請願者は実兄
兄妹を捨てて家出し、以後関わろうとしなかった母親がク・ハラさんの葬儀に乗り込み、多額の遺産を請求したことが「唯一の家族」で会ったク・ホインさんにとっても納得のいかない事だったであろうことは間違いありません。
何しに来た!って思うじゃん。
ク・ハラさんの死から5年、請願からは4年半の時を経て、通称「ク・ハラ法」は成立しました。
ただ、ク・ハラさんの母親の相続に対して、この法律を適用することはできません。
法の不遡及:法令の効力はその法の施行以前にさかのぼって適用されないという法体系における一般原則。
つまりク・ハラさんの母親には、主張している通りの相続権があるという事になります。
ク・ハラの遺産相続は9億円?
ク・ハラさんの遺産は100億ウォン、日本円にして9億円程度なのではないかと囁かれていましたが、兄のク・ホインさんはこれを否定しています。
実はク・ハラさんは財テクでも知られたしっかり者。
芸能界の仕事だけでなく、不動産投資などにも熱心で、着実に資産を増やしていたのだとか。
ただ、ク・ホインさんによれば晩年は芸能活動も減らしていたとのことで、かなり収入が落ちていたのだそうです。
韓国の不動産価格も最近はあまり芳しくありませんので、たしかに世間で言われているほどの遺産はないのかもしれません。
それでも莫大な遺産だよね
ちなみに「遺産は寄付したい」としている母親を、ク・ホインさんは「寄付するまで見守りたい」としているそうです。
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まとめ
- 2024年8月に「ク・ハラ法」が成立した。
- 「ク・ハラ法」はク・ハラの実兄が請願した。
- 「ク・ハラ法」により「扶養義務を著しく怠った者」は遺産相続の欠格事項を認められることになった。
- ク・ハラの母親は兄妹が幼い頃に家出し、親権を放棄した。
- ク・ハラの母親は遺産相続を主張している。
- ク・ハラ法はク・ハラの遺産相続には適用されない。
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